日程:
***現在、開催予定はありません***
*会場:JR横浜駅徒歩5分(横浜市)
*受講料金:5000円
最少催行人数を下回った場合も、1名で15000円、2名で7500円で開催可能です。
急変対応は難しい・・・何を見たらいいのかが、わからない・・・
大人の急変は、まだいいとしても子どもの急変って・・
日本国内で急変のトレーニングが必要と言われてきて数年が立ちますが、未だに子どもに関する急変対応を学習する機会は十分に整備されていません。
急変対応のコースでは、AHA-PALS(小児2次救命処置)やPAERS(小児の評価コース)が有名ですが、受講料金が高く、拘束時間も長いため、なかなか受講に踏み切ることができないのでは?
そこで、「小児の急変に陥る前に「気付く」ためのスキルの習得と、いざ、心停止となってしまった場合の1次救命処置を1日で学習する講習会を準備しました。時間も講習会の焦点を絞り5時間30分で走り抜ける予定です。
始めに心停止の対応(小児、乳児のCPRとAED)をマスターし、その後、 心停止に陥る前に状態に気付くためのアセスメントを学習します。
1日を通して、小児の緊急時対応の基礎が習得できます。
<対象者>
医療従事者・医療系学生(主に看護職を対象としています)
今後、小児外来で勤務となった。小児看護を学習したい。アセスメントを学習したいといった様々な背景をもつ看護師を対象とします。所属部署の背景に合わせ、アドバイス、シナリオ展開を行っていきます。
<BLS習得!(コース前半部)>
小児・乳児に対する1次救命処置(心肺蘇生法・AED)を学習します。講習はAHAガイドライン2010の最新のエビデンスに則っています。
まずは、最悪の事態である心肺機能停止への対応を習得することから始めます。
子どもは心停止に陥ることは少ないと言われています、だからこそ、十分なスキルトレーニングとその特徴を知ることが重要になってきます。
内容は
1)子どもの特徴を踏まえたCPRスキルのマスター
*呼吸原性、低酸素性心停止や呼吸確認方法など子ども特有の部分の解説と演習
2)臨床場面に応じたシミュレーション
原則のスキルを習得し、そのスキルを臨床の場で如何に使用するかを一緒に学習します。
~参考資料~
・AHA-BLSヘルスケアプロバイダーマニュアルG2010準拠
・救急蘇生法の指針2010
・AHAガイドラインG2010
・JRCガイドラインG2010など
<小児の緊急時評価(後半部分)>
実際の医療の現場において、急変に気付くための技術はセンスや経験と思われていませんか。
「今にして考えると、あれが急変の前兆だったね。」とスタッフで話すこともあるのではないでしょうか。
外傷系コースやAHA講習で使用されるABCDEアプローチは、医療者のセンスや経験に例えられがちな気付きの能力を言語化し、共有できるようにしたものです。
「あれが急変の前兆だったのかも、、、、」に気付き(評価)、
その場でそれ以上の状態の悪化を防ぎ(たとえば、どんな処置をするか:状態の安定化)(判定と介入)専門職に引き継いでいく、、、、
講習では、急変に気付くアセスメントを習得するために、
「基本原則の理解」
「Practice,Practice&Practice」
「小児の特性」
を柱として提供します。
「基本原則の理解」
初期評価といっても、何をみればいいのか・・POINTはなにか・・
なぜ、初期評価が重要か・・・
子どもはなぜABの評価と安定化が重要なのか
解剖、生理学の視点から子どもの呼吸の特徴って・・・
といった基本原則の理解を1からディスカッションを通じて学習します。
「Practice,Practice&Practice」
基本原則を理解した次はトレーニングです。これは、繰り返し繰り返し、スモールステップを踏んで、出来た事を確認し進めていきます。
いきなり難しいことは行わず、基本原則の積み重ねを行います。
「小児の特性」
小児に声を掛ける時のPOINTは・・?不安の強い家族にどのように対応するか・・
といった、明日から意識するだけで子どもへの関わりが変化するトピックスを提供します。
~参考資料~
・AHA-PALSプロバイダーマニュアルG2010
・AHA-PEARSプロバイダーマニュアルG2010
など
*受講人数などにより多少、時間が短くなる場合があります。
11:30 コースイントロダクション
11:35 小児が心停止に至る経緯と原因
11:45 小児・乳児のCPRとAED
12:30 実践シミュレーション
13:00 急変に気付くために必要なスキルとは
*小児の評価方法について
13:15 初期評価(TICLSに基づく評価方法)
13:25 初期評価演習
13:40 小児の詳細な評価(ABCDEでのアプローチ)
13:45 気道と呼吸について
小児の気道・呼吸器系の特徴
小児のバイタルサイン
小児の呼吸器系の特徴
14:00 A&B評価の演習
15:00 循環について
小児の水分代謝、循環の特徴
15:20 AB&CDE評価の演習
16:00 総合演習
・子どもで見逃せない症状
・子どもへのアプローチ方法
・処置やケアの時の子どもへの声かけ
16:50 コースサマリー
17:00 終了
***コース中は適宜、1時間30分に1回10分前後の休憩を入れていきます**
<担当ファシリテーターから>
小児の初期評価から2次救命までのスペシャリストである小児救急看護認定看護師が担当します。
小児のアセスメントに疑問や難しさを感じている人にお勧めです!
学習会の内容以外にも、小児全般に関する質問をなんでもどうぞ!
患者の急変は8時間前に何らかの変調があるといわれています。
その変調に気付くための評価技法を一緒に学習しましょう!