チャイルドライフサポート横浜 BLOG


PALSの日本国内での歴史と看護師受講

今日は、PALSの歴史についてのお話です。
昨年末に、PALSの勉強会をしたのですが、その時に日本国内の経緯をウェブ上でわかる範囲で調べたので、せっかくですので・・・


初めに国内でのPALSとPEARS展開についてウェブで調べてみました。

現在、日本国内ではAHAと契約しPALSやPEARSを開催している団体は以下の赤文字の団体になります。

意外にも日本小児集中治療研究会さんはPEARSを開催していないのです。


日本小児集中治療研究会(JSPICC)PEARSなし
日本蘇生協議会(JRC)

   *:日本医療教授システム学会

日本ACLS協会(JAA)
日本循環器学会(JCS)
日本BLS協会(JBA)
福井県済生会病院-横浜ACLSPEARSなし
日本救急医療教育機構
国際救命救急協会
ACLS-JAPN


20024月 日本小児集中治療研究会(JSPICC)

                   がAHAPALS契約、国内展開へ。

         初期の受講は医師のみに限定      

 

実は日本国内で一番最初にAHAと契約を結んだのがPALSを始めた日本小児集中治療研究会です。

これまた意外で、てっきりBLSかと思いがちですが、日本ではPALSだったのです。

そして、この時は、まず医師から受講しつつ広げていくために受講は医師のみに限定されています。

 

2005年 看護師の初受講?

    小児救急看護認定看護師1期生が受講??(特別措置らしい)

    *試験は英語のみ

       公募受講はまだまだ無理

2002年より始まったPALSですが、看護師の初受講はいつだったのか・・と探してみると・・・

まったく情報がありませんでした。従いまして噂の範疇ですが、小児救急看護認定の1期生が受けているらしいです。研修の一環として。もちろん、医師の知り合いで受講した看護師はいるかもしれませんが・・・

 

200711月 日本ACLS協会(JAA)

                   がAHAPALS契約、国内展開へ。

 

2007年11月にまた動きがあります。

日本ACLS協会さんがAHAとPALS契約を行い、国内展開に向けて動き出しました。

 

20084月 福井県済生会病院

                    AHAとPALS契約。

続いて、2008年の4月には福井県済生会病院さんが契約。

 

20088月 日本小児集中治療研究会(JSPICC)

                    が医師のみの受講限定解除

 

この2007年11月のJAAさんのPALS契約から約10か月で大きくPALSの講習展開に動きがありました。

一気に看護師がPALSを受講できる環境が促進されていったのです。なぜ2007〜2008年に大きく動いたのかは、わかりませんが、おそらくある程度の医師は受講したということ(推測)や、他のITCの動きなどが関係しているのかもしれません。

 

200910月頃 

    福井県済生会病院-国際ITC−横浜ACLSPALSを公募開催へ

 

2009年に入ると、PALSの看護師の受講者数がかなり増えたのではないかと思います。

そして、この時期、看護師がPALSを受け、かなりのダメージを受ける事案が多く聞かれました。

・・・・・そりゃ、いままで医師対象にやってきて、そこに看護師がきたら看護師向けの指導ノウハウを持った医師なんて、そうそういないので、看護師は大変だったなって思います。

でも、今現在は、かなりの数の看護師も受講しているので、受講自体にそこまで臆することもありませんよ。

 

ちなみに、この時期は看護師がPALSインストなんてなれるもんじゃありませんでした。というか、医師限定でした。

 

また、AMR-TC系のインストラクターが独自にPALSやPEARSを国内展開始めたのも、2009年頃になります。

福井や横浜ですね。ちなみに、AMR系のPALS看護師インストラクターもいました。

 

20135月 日本医療教授システム学会

       AHAPALS契約

2013年まできて、ようやくPALSの看護師ファカルティが登場します。2009年ごろよりPALSの看護師インストラクターは日本国内で数名、存在してきましたが、それから約4、5年で看護師のみでのコース展開が可能となっています。このあたりは、団体の内規などにより異なるので、うちは違うな。。。という人がいるかもしれません。

 

2014年 日本BLS協会

       PALSPEARS講習をスタート

 

ここまでくると、ようやくPALSが看護師にも浸透してきた印象です。

 

そして最近の気づきやRRS、METブームに乗りPALSも一気に・・・・・きてほしいな。

 

以上、簡単ではありますが日本のPALS展開の歴史でした。

 

3/18 3/19名古屋PEARSコース 終了!

3月18日(土)と19日(日)の2日間にわたり、名古屋でPEARSコース with シミュレーションを開催しました。

名古屋方面では初の公募開催シミュレーションPEARSであり、たくさんのかたに受講いただきました。

参加されたかた、お疲れ様でした。そして、受講ありがとうございました。

 

受講生の皆さまから、感想のコメントをいただきましたので掲載します。

 

 

 

 

・緊急時の判断を学ぶきっかけになりました。とても楽しい1日でした。1回では全部を理解できたわかえではないですが、これからも勉強をしていきたいです。

 

受講生の背景に応じて、シミュレーションを組んでくれてよかった。

 

・養護教諭のシミュレーションも組んでださり、とてもよかったです。以前に受講したPEARSではシミュレーションがなく、今回は実際に動いてみて、普段できていなかったな、知識であっても焦ってしまって、違いを学習できました。チームで動く練習ができ、職場に近いシミュレーションができてよかったです!

 

・医療者以外でも十分に役立つ講習会だと思いました。

 

・ただ聞くだけではない研修で、今まで、できなかったことができるようになったという実感のある研修でした。

 

・小児に接する機会はすくないが、テキスト内に小児に接するときの「接しかた」の参考があってよかった。普段、バイタルサインを数値だけでみて満足していた自分に気付かされた。

 

・シミュレーションが加わることで、日々の実践を想定でき、まだまだ足りない部分があることに気がつけた。繰り返し学習して、身につけていきたいです。

 

・学校の先生などの話で、サラッと終わる部分の根拠の解説もあり、勉強になった。短所は横浜に行きたいが、遠いことです。(ぜひ、横浜にいらしてください!)

 

・急変はやっぱりテンパるので、今日やったことを生かしていきたいです!

 

 

 

受講生さんからも、たくさん感想を頂き、ありがとうございました。

多かった感想の一つは、「動画を見て、わかっても、実際に動くと、まったく違う。」という内容で、シミュレーションがあることで、理解していること、わかっただけではダメでそこから先、どのように考えるかを学習する機会になったようです。

 

さて、次回のPEARSコースは

 

5月3日東京の新橋、慈恵会医科大学病院にて愛宕救急医療研究会とのコラボ企画PEARS。

 

そして、5月6日は福島県で初開催となるシミュレーションPEARS。

 

両日ともに受講生が埋まり始めています。

 

ぜひ、他では味わえないシミュレーションPEARSを受講にいらしてください!

 

 

昼食のお弁当

当会では、お弁当に力を入れています。お弁当つきのコースも改めていいなと思ったので、今後は横浜、東京コースでも検討しようかな・・・

乳児の2人法CPR

乳児2人法CPR試験の様子です。

CPR練習中

コース開始30分前からCPR連取の時間を設け、スキルのブラッシュアップをお手伝い。


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障害児保育園でのPEARS(2016年3月記事再掲載)

本日は、障害児保育園で第2回目のPEARSコースを開催しています!
そんなわけで、まずは前回の記事の再掲です。
先週の土曜日にNPO法人フローレンスが運営している荻窪の障害児保育園ヘレンで、アメリカ心臓協会認定PEARS(ペアーズ)プロバイダーコースを開催してきました。
当会のウェブによく来られるかたは、御存知かと思いますが、PEARSでのメインの学習内容は心停止に至る前段階での気付き、子どもの状態が悪くなったときに、どのように気付き(評価)、どのような対応を行うかを学習するコースです。
今回は、プレホスピタル&障害児保育という状況の中で、いかに子どもの異変に気付き(気道・呼吸・循環の評価)、対応するかを現場に合わせて提供しました。
きっと、多くのAHAインストラクターさんは、あのPEARSをどうやって院外向けに開催するの?と思うでしょう。当会では、メディック・ファーストエイドでの市民向けの応急手当て、病院での小児救急、小児科最前線の医療現場経験、PEARS、PALSという病院内での小児2次救命処置と各講習会が点になる現状の中、全てをつなげてお伝えすることが可能です。そのため、医療現場、病院前での実施できる対応方法の限界や、病院内での医療者、病院外で働く人といった具合に、対象をわけて何を学習するかをお伝えすることができます。
さて、PEARSの前置きはこれくらいにしまして・・・
実際に障害児保育の現場で働く看護師さんは、例えば、お預かりする障害児がチアノーゼになったときに、どのように対応をすればいいのか、限られた器材の中、何をすればいいのかが、今回の講習会を企画する第一歩となりました。
病院外で対応できる方法は限られてきます。器材や医師がいる病院内では呼吸状態が悪ければ酸素投与と思いますが、病院外では簡単にできるものではありません。そして、各疾患別にベストな対応があると思いがちです。例えば、心疾患の子どもであれば、Aという対応、○○症候群ではBという対応、腎臓系の病気ならC・・と言った具合に・・・また、呼吸状態にしても「犬吠様の咳をしていたら、クループで、こう対応する。そもそも犬吠様の咳がよくわからない・・どんな咳なのか気になる・・・」
もちろん、上記の内容についての対応が確実にできればそれに越したことはありませんが、病院内と病院外ではできることが異なってきます。
では何をすることが大事なのか?
それは、PEARSのコアメッセージでもある体系的評価アプローチに沿って、意識・呼吸・循環をしっかりと評価することです。この評価は病院内でも病院外でも変わりはありません。ちょっと難しい言葉を使うと生理学的な安定化をまずしましょう。と言うことです。
何らかの疾患によるチアノーゼや病気の対応で悩むことはあるかと思いますが、人が生きるには酸素の灌流(酸素を吸う呼吸器系と酸素を運搬する循環器系)が大切であって、そこをしっかりと意識・呼吸・循環の項目で評価して対応する事ができれば、最悪の事態は回避できます。また、様々な疾患を持つ子どもであっても、この意識・呼吸・循環の評価は全員、同じです。
どのような子どもであってもまずは、意識・呼吸・循環の評価を行うことが大切なのです。

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PALSの日本国内での歴史と看護師受講

今日は、PALSの歴史についてのお話です。
昨年末に、PALSの勉強会をしたのですが、その時に日本国内の経緯をウェブ上でわかる範囲で調べたので、せっかくですので・・・


初めに国内でのPALSとPEARS展開についてウェブで調べてみました。

現在、日本国内ではAHAと契約しPALSやPEARSを開催している団体は以下の赤文字の団体になります。

意外にも日本小児集中治療研究会さんはPEARSを開催していないのです。


日本小児集中治療研究会(JSPICC)PEARSなし
日本蘇生協議会(JRC)

   *:日本医療教授システム学会

日本ACLS協会(JAA)
日本循環器学会(JCS)
日本BLS協会(JBA)
福井県済生会病院-横浜ACLSPEARSなし
日本救急医療教育機構
国際救命救急協会
ACLS-JAPN


20024月 日本小児集中治療研究会(JSPICC)

                   がAHAPALS契約、国内展開へ。

         初期の受講は医師のみに限定      

 

実は日本国内で一番最初にAHAと契約を結んだのがPALSを始めた日本小児集中治療研究会です。

これまた意外で、てっきりBLSかと思いがちですが、日本ではPALSだったのです。

そして、この時は、まず医師から受講しつつ広げていくために受講は医師のみに限定されています。

 

2005年 看護師の初受講?

    小児救急看護認定看護師1期生が受講??(特別措置らしい)

    *試験は英語のみ

       公募受講はまだまだ無理

2002年より始まったPALSですが、看護師の初受講はいつだったのか・・と探してみると・・・

まったく情報がありませんでした。従いまして噂の範疇ですが、小児救急看護認定の1期生が受けているらしいです。研修の一環として。もちろん、医師の知り合いで受講した看護師はいるかもしれませんが・・・

 

200711月 日本ACLS協会(JAA)

                   がAHAPALS契約、国内展開へ。

 

2007年11月にまた動きがあります。

日本ACLS協会さんがAHAとPALS契約を行い、国内展開に向けて動き出しました。

 

20084月 福井県済生会病院

                    AHAとPALS契約。

続いて、2008年の4月には福井県済生会病院さんが契約。

 

20088月 日本小児集中治療研究会(JSPICC)

                    が医師のみの受講限定解除

 

この2007年11月のJAAさんのPALS契約から約10か月で大きくPALSの講習展開に動きがありました。

一気に看護師がPALSを受講できる環境が促進されていったのです。なぜ2007〜2008年に大きく動いたのかは、わかりませんが、おそらくある程度の医師は受講したということ(推測)や、他のITCの動きなどが関係しているのかもしれません。

 

200910月頃 

    福井県済生会病院-国際ITC−横浜ACLSPALSを公募開催へ

 

2009年に入ると、PALSの看護師の受講者数がかなり増えたのではないかと思います。

そして、この時期、看護師がPALSを受け、かなりのダメージを受ける事案が多く聞かれました。

・・・・・そりゃ、いままで医師対象にやってきて、そこに看護師がきたら看護師向けの指導ノウハウを持った医師なんて、そうそういないので、看護師は大変だったなって思います。

でも、今現在は、かなりの数の看護師も受講しているので、受講自体にそこまで臆することもありませんよ。

 

ちなみに、この時期は看護師がPALSインストなんてなれるもんじゃありませんでした。というか、医師限定でした。

 

また、AMR-TC系のインストラクターが独自にPALSやPEARSを国内展開始めたのも、2009年頃になります。

福井や横浜ですね。ちなみに、AMR系のPALS看護師インストラクターもいました。

 

20135月 日本医療教授システム学会

       AHAPALS契約

2013年まできて、ようやくPALSの看護師ファカルティが登場します。2009年ごろよりPALSの看護師インストラクターは日本国内で数名、存在してきましたが、それから約4、5年で看護師のみでのコース展開が可能となっています。このあたりは、団体の内規などにより異なるので、うちは違うな。。。という人がいるかもしれません。

 

2014年 日本BLS協会

       PALSPEARS講習をスタート

 

ここまでくると、ようやくPALSが看護師にも浸透してきた印象です。

 

そして最近の気づきやRRS、METブームに乗りPALSも一気に・・・・・きてほしいな。

 

以上、簡単ではありますが日本のPALS展開の歴史でした。

 

3/18 3/19名古屋PEARSコース 終了!

3月18日(土)と19日(日)の2日間にわたり、名古屋でPEARSコース with シミュレーションを開催しました。

名古屋方面では初の公募開催シミュレーションPEARSであり、たくさんのかたに受講いただきました。

参加されたかた、お疲れ様でした。そして、受講ありがとうございました。

 

受講生の皆さまから、感想のコメントをいただきましたので掲載します。

 

 

 

 

・緊急時の判断を学ぶきっかけになりました。とても楽しい1日でした。1回では全部を理解できたわかえではないですが、これからも勉強をしていきたいです。

 

受講生の背景に応じて、シミュレーションを組んでくれてよかった。

 

・養護教諭のシミュレーションも組んでださり、とてもよかったです。以前に受講したPEARSではシミュレーションがなく、今回は実際に動いてみて、普段できていなかったな、知識であっても焦ってしまって、違いを学習できました。チームで動く練習ができ、職場に近いシミュレーションができてよかったです!

 

・医療者以外でも十分に役立つ講習会だと思いました。

 

・ただ聞くだけではない研修で、今まで、できなかったことができるようになったという実感のある研修でした。

 

・小児に接する機会はすくないが、テキスト内に小児に接するときの「接しかた」の参考があってよかった。普段、バイタルサインを数値だけでみて満足していた自分に気付かされた。

 

・シミュレーションが加わることで、日々の実践を想定でき、まだまだ足りない部分があることに気がつけた。繰り返し学習して、身につけていきたいです。

 

・学校の先生などの話で、サラッと終わる部分の根拠の解説もあり、勉強になった。短所は横浜に行きたいが、遠いことです。(ぜひ、横浜にいらしてください!)

 

・急変はやっぱりテンパるので、今日やったことを生かしていきたいです!

 

 

 

受講生さんからも、たくさん感想を頂き、ありがとうございました。

多かった感想の一つは、「動画を見て、わかっても、実際に動くと、まったく違う。」という内容で、シミュレーションがあることで、理解していること、わかっただけではダメでそこから先、どのように考えるかを学習する機会になったようです。

 

さて、次回のPEARSコースは

 

5月3日東京の新橋、慈恵会医科大学病院にて愛宕救急医療研究会とのコラボ企画PEARS。

 

そして、5月6日は福島県で初開催となるシミュレーションPEARS。

 

両日ともに受講生が埋まり始めています。

 

ぜひ、他では味わえないシミュレーションPEARSを受講にいらしてください!

 

 

昼食のお弁当

当会では、お弁当に力を入れています。お弁当つきのコースも改めていいなと思ったので、今後は横浜、東京コースでも検討しようかな・・・

乳児の2人法CPR

乳児2人法CPR試験の様子です。

CPR練習中

コース開始30分前からCPR連取の時間を設け、スキルのブラッシュアップをお手伝い。


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障害児保育園でのPEARS(2016年3月記事再掲載)

本日は、障害児保育園で第2回目のPEARSコースを開催しています!
そんなわけで、まずは前回の記事の再掲です。
先週の土曜日にNPO法人フローレンスが運営している荻窪の障害児保育園ヘレンで、アメリカ心臓協会認定PEARS(ペアーズ)プロバイダーコースを開催してきました。
当会のウェブによく来られるかたは、御存知かと思いますが、PEARSでのメインの学習内容は心停止に至る前段階での気付き、子どもの状態が悪くなったときに、どのように気付き(評価)、どのような対応を行うかを学習するコースです。
今回は、プレホスピタル&障害児保育という状況の中で、いかに子どもの異変に気付き(気道・呼吸・循環の評価)、対応するかを現場に合わせて提供しました。
きっと、多くのAHAインストラクターさんは、あのPEARSをどうやって院外向けに開催するの?と思うでしょう。当会では、メディック・ファーストエイドでの市民向けの応急手当て、病院での小児救急、小児科最前線の医療現場経験、PEARS、PALSという病院内での小児2次救命処置と各講習会が点になる現状の中、全てをつなげてお伝えすることが可能です。そのため、医療現場、病院前での実施できる対応方法の限界や、病院内での医療者、病院外で働く人といった具合に、対象をわけて何を学習するかをお伝えすることができます。
さて、PEARSの前置きはこれくらいにしまして・・・
実際に障害児保育の現場で働く看護師さんは、例えば、お預かりする障害児がチアノーゼになったときに、どのように対応をすればいいのか、限られた器材の中、何をすればいいのかが、今回の講習会を企画する第一歩となりました。
病院外で対応できる方法は限られてきます。器材や医師がいる病院内では呼吸状態が悪ければ酸素投与と思いますが、病院外では簡単にできるものではありません。そして、各疾患別にベストな対応があると思いがちです。例えば、心疾患の子どもであれば、Aという対応、○○症候群ではBという対応、腎臓系の病気ならC・・と言った具合に・・・また、呼吸状態にしても「犬吠様の咳をしていたら、クループで、こう対応する。そもそも犬吠様の咳がよくわからない・・どんな咳なのか気になる・・・」
もちろん、上記の内容についての対応が確実にできればそれに越したことはありませんが、病院内と病院外ではできることが異なってきます。
では何をすることが大事なのか?
それは、PEARSのコアメッセージでもある体系的評価アプローチに沿って、意識・呼吸・循環をしっかりと評価することです。この評価は病院内でも病院外でも変わりはありません。ちょっと難しい言葉を使うと生理学的な安定化をまずしましょう。と言うことです。
何らかの疾患によるチアノーゼや病気の対応で悩むことはあるかと思いますが、人が生きるには酸素の灌流(酸素を吸う呼吸器系と酸素を運搬する循環器系)が大切であって、そこをしっかりと意識・呼吸・循環の項目で評価して対応する事ができれば、最悪の事態は回避できます。また、様々な疾患を持つ子どもであっても、この意識・呼吸・循環の評価は全員、同じです。
どのような子どもであってもまずは、意識・呼吸・循環の評価を行うことが大切なのです。

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PALS-1Day開催 6/Nov/2016

 

 PALS-1Day G2015暫定コースを開催しました。

当会では、依頼講習限定ですが、PALSの1日コースを開催しています。

 

今回は、ERで勤務する看護師さんを対象に約11時間でのコース開催です。意外だったのが、

長時間コースであっても、PALSを1日で受講できたほうがよいと答える人が多かったことです。

 

潜在的な需要はありそうな印象ですね。

 

そして、コースはERのかたでしたので、もちろんPALSをより現実に近づけて・・・

 

シナリオシミュレーションの導入は・・・

 

電話の音🎵・・・

3次勤務の看護師受講生さん(普段、救急隊からの電話対応を行うので)

 

インスト(救急隊員役)「いつもお世話になっております。〜〜救急です。けいれん頓挫の1歳の男児の受け入れをお願いしたいのですが、意識レベルが2桁でして・・・SAMPLEは・・・」

 

で、この時点で、どんな患者が来るのかをイメージしつつ、必要な機材を準備し、必要な人材を集めます。

患者にどのように対処をするかのイメージを持って戦略を考えてもらいます。

 

そして、お約束ですが、小児科医師は、救急車到着と同時にくるといいつつ、なぜかこない・・・

 

で、救急車到着後、あれ?呼吸パターン変じゃない??

 

さあ・・・いよいよPALSの第一印象・1次評価・2次評価・評価・判定・介入・安定化・再評価・焦点を絞った身体観察・診断的検査です。

 

状態が安定化した時点で医師が到着し、現在までの対応を看護師が報告していきます。

その後は医師役のインストと一緒に今後の診療の方向性を検討していきます。

 

シナリオによっては、小児科の後期研修医が登場したり、状態が安定化していないのにCT検査に行こうとしたりする医師ように提案しますか?といった、さらにハイレベルな話題も・・・

 

といった、ちょっとハイレベルなPALSコースを依頼で1日なので、特別に開催しています。

 

あくまでも受講生の背景に応じた内容の提供となるので、いつも、こういったPALSをやるわけではありませんので、誤解なきようお願い致します。

 


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2月24日子どもの救急法フルコース!開催


2月24日(日)、子どもの救急法フルコースを開催しました。

参加者は子どもが生まれたばかりのお母さんから、保育園勤務の看護師さん、訪問看護師さん、医学部、看護学部の学生さんと多彩な背景をもつ方々が参加されました。

参加者の中には、会場まで2時間以上電車に揺られ参加された方もいました。

ほんとに、皆さん、ありがとうございました。

さて、コースの内容の一部を少しお話します。

今回は、家族・友人向けの心肺蘇生法と応急手当でワークショップを展開しました。

 

応急手当のイメージは皆さん、どのように思っているでしょうか・・・
よく聞かれるのが、怪我の処置や包帯のやり方といった内容かと思います。

 

もちろん、それらも応急処置の一部ですが、大切なのは応急手当の根幹部分をしっかりと意識することと思っています。

例えば、包帯のやり方や「やけどにはこのように対応する」「打撲には~」といった各論を学ぶことだけではなく、評価の基礎の視点を身につけることとです。

 

評価の基礎の視点は呼吸・循環・神経学的所見(意識レベル)が大丈夫かどうか。

この視点を持つだけでも、様々な場面で応用が可能となります。

 

その練習をワークショップ内で繰り返し、繰り返し行い身につけていきます。

 

そして、その技術を活かすことを学習するために、実際の現場を想定したシナリオベースで学習していきます。

 

今回は、「学生サークル4人で森林公園に遊びにいきました。アスレチックなどで体を思う存分、動かしたあと、次は長距離滑り台に行こうと、4人が向かうと、滑り台の方から大きな物音がしました。音に気づき、その場に向かうと、子どもが2人倒れ、そばには母親らしき人が呆然と立ち尽くしています。さあ、どうしますか。」
といったシナリオをいくつか準備し、ディスカッションを交えつつ行いました。

 

4人の中で役割分担をどうするのか

子どもはなぜ倒れていたのか

立ち尽くす母親にはどのように声をかけるか

泣いている子どもにはどのように声をかけるか

救急車の誘導は・・ここの場所って・・・

AEDはどこに・・あったっけ?

119番は誰がかける・・どうするのか・・・

などなど

一つのシナリオの中に多くの気づきがありました。

 

次回は3月17日(日)10~18時で開催予定です。
皆様の参加をお待ちしています。

 


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4/28:ファミリー&フレンズこどもファーストエイド講習会開催!


 少し遅くなってしまいましたが、4/28にファミリー&フレンズ子どもファーストエイド講習会を横浜市本郷台で開催しました。

 

 参加者は保育士さん、学校の養護教諭の先生、マウンテンバイクのインストラクターさんと子どもに非日常的に接する人達でした。

 

 子どものファーストエイドと聞くと皆さんは何を想像しますか?

きっと、子どもが海で溺れた時の対応、、

 公園の遊具から落ちた時の対応、、

  火傷した時の対応、、、

   手のけがをした時の添え木、、

    三角巾の使い方、、

 

 といった答えが一般的ではないでしょうか。

 

 もちろん、様々な処置はファーストエイドに含まれます。

 

しかし事故などが起きてからの対応では遅くありませんか?

 海で溺れる前や、遊具での事故が起きる前、火傷をする前に私たち、周囲の大人が出来ることがあるのではないでしょうか。 

 

残念ながら日本では

「怪我をしたから対応ができる」といった概念がファーストエイドに対する一般的な見方となっています。

 

実は

ファーストエイドには

「予防、予知」

「安全確認」

「緊急通報」

「評価」

「処置」

 が含まれているのです。

 

 一番、大切なのは事故を起こさない環境づくりであって、起きるかもしれない環境を事前に察知し前もって対応することです。つまりは「予防、予知」がポイントになります。

 (だって、お風呂で溺れた時の対応をやるよりも、溺れないためにどうするかを考えた方がいいですよね。)

 

 講習会ではオプションとして、予防、予知を発達段階(乳児でのベッド上での危険や幼児や保育園児など)に合わせて危険予測のディスカッションを行っています。

 

 まずは各年齢の発達段階の特徴の理解、

  そしてこの年齢の子どもならばどのような危険があるか。を考えていきます。

 

  たとえば、

 5歳(イメージが湧かない人はクレ●ンし◎ちゃんくらいと想像してください)の子どもと一緒に写真の場所に遊びに行ったとき、どのような危険がありますか?

 その危険を回避するために、あなたは何をしますか?

  どのような危険回避の方法が考えられますか?

 といった流れです。

 

「予防、予知」の大切さ、リスク回避の重要性をしっかりと学習し、

その後に安全確認、緊急通報のやり方、そして簡単な全身状態の観察方法

 最後に個別の対応(火傷など)を講習会では行います。 

 

 受講生さんからも、予防、予知の重要性について、すごく考えさせられた、予防について、もっと考えていきますといった感想を頂きました。

 

 今までの子どもファーストエイド講習会とは、一味違った講習を受講しに横浜までいらっしゃいませんか?

 

 

 

 


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3/24/2012 PALS-1Day Course


 3月24日(土)に東京の水道橋でPALS-1Dayコースを開催しました。

BLS-AED.net横浜との共催コースとしての開催です。

 

 PALS-1Dayというと、多くのインストラクターや受講生から驚きの声をいただきます。

あのPALSを1日で修了できるのですか?

 どうやったら?

  どっかのセクションを省いているのでは?

といった声が多いです。

 

もちろん、PALSコースにおけるどのセクションも省くことはありませんし、決して合格基準を下げているわけでもありません。

 

では、、、、なぜ??

 

答えはPEARSプロバイダー限定での開催としているからです。

ご承知のとおり、PEARSコースではディスカッションとシミュレーションで

呼吸4ケースに循環2ケース、チームダイナミクスの要素、呼吸、循環スキルステーションを学習します。

そして、その内容はそのままPALSに生かすことができます。

 

極論を言えばPALSではPEARSにない循環2ケースと、不整脈4ケースを新しく学習するだけでよいのです。

そして、PEARSを履修していることの最大の強みは

患者評価の体系的アプローチがすでに身についていることです。

 

このアプローチが身についているので、PALSでは基礎にこだわらずに各呼吸、循環のケースの2次、3次評価も含めた内容に思考を追いつかせるだけとなります。

さらに受講生を少人数とすることで十分なフォロー体制、受講生の希望にあわせたコースを展開しています。

 

今後も定期的に開催できるようにしていきますので、

ぜひ、PEARS終了後のステップアップとして1Dayコースをご利用ください。

 


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